この記事を読めばコウモリが家の中に入ってきたときの正しい対処法と、二度と入れさせないための対策がわかります。
突然、暗い部屋の中をバサバサと何かが飛び回っている。気づけばコウモリ…という経験、想像するだけでもゾッとしますよね。
しかも「追い払えばいいだけでしょ」と思っていたら、実は法律が絡んでいたり、感染症リスクがあったりと意外と深い問題なんです。
パニックになるのは当然ですが正しい手順を知っておけば冷静に対処できます。
この記事では今すぐできる応急処置から、専門業者に頼むべきタイミングまでをまとめました。
まず知っておくべき「コウモリと法律」の話
コウモリを追い払う前にこれだけは絶対に把握しておいてください。
日本でよく住宅に入り込む「アブラコウモリ」は鳥獣保護管理法(正式名称:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)によって保護されている野生動物です。
捕獲したり、殺傷したりすることは原則として禁止されていて違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
ただ「追い出すこと」は法律で禁止されていません。
あくまでも「殺す・捕まえる」がNGなので家の外に出て行ってもらうための対処はOKということです。
ちょっと安心しましたよね。
コウモリを触ってはいけない理由
感染症リスクも実は無視できません。
コウモリは狂犬病の仲間であるリッサウイルス、ヒストプラズマ症、サルモネラ症などのリスクがある動物です。
日本国内では現在のところコウモリからヒトへの感染が確認された事例はありませんが、フンや体液に触れることで感染するリスクはゼロではないと考えるべきでしょう。
素手で触るのは絶対にNGです。
コウモリが家に入ってきた!今すぐやること
部屋の中を飛び回っているコウモリへの対処法、順番に説明します。
STEP1 落ち着いて部屋を隔離する
まず、コウモリが他の部屋に移動しないよう、ドアを閉めて範囲を限定してください。
ペットや子どもがいればその部屋から出しておきましょう。
コウモリは暗く静かな環境を好むので、あわてて大声を出したり、追いかけたりすると余計に暴れる原因になります。
STEP2 窓を開けて出口を作る
部屋の照明を付けて窓やドアを大きく開けてください。
コウモリは暗い場所を好む性質があるため、外が暗い時間帯なら自然に外へ出て行くことが多いです。
室内の電気を付けて、出口となる窓の方を暗くしておくと誘導しやすくなります
出て行くまで静かに待つ。これが基本です。
STEP3 出て行かない場合はうちわで誘導
窓を開けても出ていかない場合は、うちわや段ボールを使ってゆっくりと窓方向に誘導します。
絶対に直接触れないこと。
どうしても捕獲が必要な場合は厚手のグローブを着用した上で、箱や容器をかぶせて紙で蓋をして外に運ぶ方法もあります。
コウモリが出て行ったら、すぐに窓を閉めるのを忘れずに。
屋根裏や天井裏に住み着いている場合の追い出し方
部屋に迷い込んできただけなら上の手順でOKですが屋根裏や天井裏に巣を作られているケースは別対応が必要です。
忌避スプレー、くん煙剤の使い方
コウモリが嫌がるニオイの成分を含んだ忌避スプレーやくん煙剤が最も手軽で効果的です。
スプレータイプは1〜2秒程度噴射するだけで使えて、ノズルが細いため狭い隙間にも対応できます。
くん煙剤は屋根裏の広い空間に煙を充満させて追い出すのに適していますが、ニオイが数日残る点は覚悟が必要です。
使うタイミングとして日没後にコウモリが外に出かけている時間帯(19〜20時頃)に侵入口周辺に散布するのが効果的とされています。
帰ってきたとき「ここは嫌だ」と感じさせる狙いです。
超音波装置という選択肢も
コウモリはエコーロケーション(超音波を反射させて位置を把握する能力)を使って飛行します。
この特性を利用した超音波発生装置を使うとコウモリの感覚を乱して追い出せることがあります。
個人的な見立てですが、効果には個体差があるみたいで過信しすぎるのは禁物かもしれません。
追い出しのベストタイミングは春か秋
4月〜6月と9月〜10月がコウモリの追い出し適期です。
繁殖期(7〜8月)に追い出すと、まだ飛べない子コウモリが取り残されてしまいます。
冬(11月〜3月)はコウモリが冬眠中で動かないため、忌避剤を撒いても効果がほぼ出ません。
再侵入を防ぐ「侵入口の封鎖」が最重要
これ、みんな見落とすんですが追い出しただけでは必ずまた戻ってきます。
コウモリには「帰巣本能」があり、同じ場所に戻る習性があるからです。
コウモリはたった1〜2cmの隙間から入ってくる
アブラコウモリは体が非常に小さいのでわずか1〜2cmほどの隙間から侵入できます。
主な侵入経路は以下の通り
- 換気口や通気口のカバーの隙間や破損部分
- 屋根瓦と瓦の間のズレ
- 窓枠やドア枠のパッキンの劣化した部分
- エアコン配管の貫通部の隙間
- 雨戸の戸袋やシャッターボックス内
古い住宅はとくに要注意です。
経年劣化で隙間ができやすく、知らないうちに複数箇所から侵入されているケースが多いです。
封鎖に使う素材の選び方
侵入口の封鎖には金属メッシュ(目合い1cm以下)またはパンチングメタルが最適とされています。
コーキング剤だけだとコウモリに噛み破られる可能性があるため、補助的な使用に留めましょう。
ポイントはコウモリが完全に外に出たことを確認してから封鎖すること。
閉じ込めてしまうと中で死んでしまい、それはそれで大変な状況になります。
専門業者に頼むべきケースと費用の目安
自分でできる範囲もありますが次のような状況は専門家に任せた方が確実です。
- 屋根裏や天井裏への侵入が長期間続いている
- フンが大量に堆積している(清掃・消毒が必要)
- 高所作業が必要な侵入口がある
- 何度追い出しても戻ってくる
費用感としては通気口まわりの軽度なケースで1〜5万円、天井裏への侵入・清掃・封鎖まで含めると10〜30万円前後が目安です。
足場が必要になる規模では40〜50万円以上かかることもあります。
予算感として「思ったより高い…」と感じるかもしれませんが、放置すると建材の腐食や感染症リスクがじわじわと広がるので早めの対処が結果的に安くつくことが多いです。
業者選びで注意すること
見積もりは複数社で取ることをおすすめします。
同じ作業内容でも会社によって価格が大きく違うことがあるので、1社だけで即決するのはリスクがあります。
「鳥獣保護管理法に基づいた追い出し作業を行っているか」を確認するのも大切なポイントです。
まとめ
- コウモリを捕獲、殺傷するのは法律違反、追い出すのはOK
- 部屋に入ってきたら照明を消して窓を開けるのが基本対処
- 屋根裏への対処は忌避スプレーやくん煙剤が効果的
- 追い出しの適期は4〜6月と9〜10月で繁殖期や冬眠期は避ける
- 追い出しただけでは不十分、侵入口の封鎖が再発防止の鍵
- 規模が大きい場合や長期化している場合は専門業者への依頼が安心
コウモリが家に入ってきたときは焦る気持ちはわかりますが、順番通りに対応すれば必ず解決できます。
特に「追い出した後の封鎖」を怠ると同じことが繰り返されるので、そこだけは徹底的にやっておきましょう。
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