ハクビシンとは?特徴や生態、大きさを徹底解説

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この記事を読めばハクビシンがどんな動物なのか、その分類や外見の特徴、生態、習性まで基本的な知識がひととおり理解できます。

「最近、庭に見慣れない動物がいる」
「屋根の上で物音がする」

そんな経験をして調べてみたら、どうやらハクビシンらしいというケースが増えています。

でも、正直なところ

「ハクビシンって何?」

と言われると意外と説明できないですよね。タヌキ?イタチ?なんか似てるけど違う…という感じ。

私も最初そうでした。調べれば調べるほど、ハクビシンという動物のユニークさに気づいていったんです。

目次

ハクビシンとは?分類と基本情報

ハクビシンは見かけ上は「ネコっぽい」動物ですが分類上はちょっと違います。

何目、何科の動物か

ハクビシンは哺乳綱、ネコ目(食肉目)、ジャコウネコ科、ハクビシン属に分類される動物です。

学名はPaguma larvata

日本に生息するジャコウネコ科の動物はこのハクビシンただ1種だけです。

ジャコウネコ科というのはネコやイヌとは別のグループでアジアやアフリカに広く分布しています。

「ジャコウネコ」という名前から香水の原料を連想する方もいるかもしれませんがハクビシン自体はジャコウ(麝香)をほとんど分泌しないそうです。

また、ハクビシンはこの属において世界で1種のみが存在するという、ちょっとレアな立ち位置。

属そのものが単独種という意味で生物分類上もかなり独自の位置を占めているんです。

名前の由来

「ハクビシン」という名前、漢字で書くと「白鼻芯」または「白鼻心」です。

読んで字のごとく、額から鼻にかけて走る白い筋が由来。

台湾でもこの漢字表記が使われていてまさにあの白い筋がアイデンティティになっています。

ちなみに白い筋のパターンには個体差があっ、くっきりした白筋のものもいれば、薄いものもいます。

東南アジアには縞なしの個体群まで存在するそうで意外とバリエーションが豊富。

ハクビシンの外見の特徴

見た目の特徴をひとことで言うなら、「細長い体に長い尻尾、顔には白い一本線」。

体の色と模様

全身は灰褐色〜茶褐色で四肢(特に足先)は黒っぽい色をしています。

顔の中央。額から鼻先にかけて白いストライプが入っているのが最大の識別ポイントです。

眼の下にも白いアクセントが入っていることがあって、なんとなくオシャレな顔立ちだなと個人的に思います。

尻尾の先が白っぽい個体もいれば鼻が黒みがかった個体もいて、完全に「全部同じ」わけではないのが興味深いところです。

スリムな体型と短い足

体の形状としては胴が細長くて足が短いのが特徴的です。

いわゆる「ずんぐり」タイプではなく、しなやかな体つき。尻尾がかなり長いのでパッと見の印象は「大きめのネコ?」という感じになります。

足の裏には吸盤に似たパッドがついていてこのおかげで雨どいや滑りやすい場所でもしっかりグリップができます。これが後述する木登り能力の高さにつながっているわけです。

ハクビシンの大きさや体長と全長

「ハクビシンって、どのくらいの大きさ?」

という質問はよく聞きます。

実際に見ると思っていたより大きいと感じる方が多いようです。

体長と全長のデータ

正確な数字で言うとこういった感じです。

スクロールできます
項目サイズ
頭胴長(体長)約51〜76cm(文献により61〜66cm)
尾長約40〜60cm
全長(鼻先〜尻尾の先)約90〜110cm
体重約3〜6kg

全長90〜110cmというのはなかなかのボリュームです。

体重は3〜6kgと家庭の中型猫程度ですが尻尾が体の半分近くを占めるので、見た目の印象は「意外と大きい」と感じる方がほとんどだと思います。

尻尾が長いのには意味がある?

尾長が40〜60cmあるというのは体長とほぼ同じかそれ以上という計算になります。

木登りや綱渡りをするとき、尻尾はバランスをとるための重要な器官として機能していると考えられています。

正確なメカニズムについては研究途上の部分もあります(憶測の要素が含まれますが、ジャコウネコ科全般で尾がバランス保持に使われることは知られています)。

ハクビシンの生態と習性

外見の次はハクビシンがどう生きているかという話。

ここが、けっこう「え、そうなんだ」と驚くポイントが多いんですよ。

夜行性と行動パターン

ハクビシンは夜行性の動物です。基本的な活動時間は日没1時間後ごろから夜明けまで。

昼間は木の洞や岩穴、民家の屋根裏などで休んでいます。

ただ夏には夕暮れ時からすでに動き出すこともあるようです。警戒心がかなり強いので、外敵に遭いにくい民家の屋根裏は格好のねぐらになってしまうんですね。

行動範囲とねぐら

基本的にはねぐらを中心とした半径1km以内を行動範囲とすることが多いとされています。

ただ野生動物なので、状況によってはそれより広い範囲を移動することもあります。

面白いのがハクビシンは複数のねぐらを持つという習性。

多い場合は20カ所もの寝床を使い分けながら、転々と移動していることもあるようです。

一か所に定住するのではなく、周辺を回遊する感じのイメージです。

驚異の身体能力

個人的にハクビシンで一番すごいと思ったのはこの身体能力の高さです。

木登り

幹に爪を立てて上るのはもちろん、頭から降りてくるのが特徴的。ほとんどの動物は足から降りるのに

綱渡り

ピンと張ったワイヤーも、たるんだロープも渡れます。果樹園の枝固定用ワイヤーすら移動経路になってしまうそうで

雨どい登り

足裏の吸盤状パッドのおかげで爪がかからない雨どいも登れてしまいます

タヌキは木登りがほぼできず、アライグマは木に登れますが綱渡りは苦手。

ハクビシンだけがこの3つを高いレベルでこなせるという点で害獣対策の観点からも特に難しい相手とされています。

食性と好物

雑食性で基本的にはなんでも食べます。ただ、特に好むのは甘く熟した果実です。

  • 果物
    ブドウ、柿、桃、バナナ、スイカ、ミカン、リンゴなど
  • 野菜
    トウモロコシ、サツマイモ、カボチャなど糖度の高いもの
  • その他
    昆虫、小動物、魚類、ザリガニ、カエルなど

甘いものが好きというのはジャコウネコ科の特性とも一致しています。

熟した果実を効率よく見つける嗅覚と高い木に登る能力が組み合わさると…農家さんにとってはかなり手ごわい相手になります。

「ためフン」習性

排泄に関しても独特な習性があって決まった場所に糞を溜め込む「ためフン」をする動物です。

タヌキにも同様の習性があります。屋根裏に住み着かれると、の糞が大量に溜まって悪臭や住宅設備の腐食につながるケースが多いです。

まとめ ハクビシンの基本をおさらい

  • ハクビシンはネコ目ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される哺乳類で日本ではこの科唯一の種
  • 名前は額〜鼻にかけての白い筋が由来で、漢字は「白鼻芯(白鼻心)」
  • 全長は90〜110cm、尾だけで40〜60cmあり、体重は3〜6kg
  • 夜行性、雑食性で特に甘い果実を好む
  • 木登りや綱渡り、雨どい登りができる高い身体能力を持つ
  • 繁殖は通年可能で個体数が増えやすい
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