ハクビシンはペットにできる?飼い方や値段、法律まとめ

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この記事を読めばハクビシンをペットとして飼う方法や値段、必要な手続きや飼育の難しさがすべてわかります。

「ハクビシンって可愛いな、飼えないかな」

と思ったことはありませんか?

白い鼻筋に長いしっぽどこか猫みたいな顔立ちで、一度見るとけっこう印象に残る動物です。でも実際に飼うとなると、かなり複雑な話になってくるんですよね。

結論から言うとハクビシンを一般のご家庭でペットとして飼うのは、法律的にも現実的にも非常に難しいです。

ただ、完全に不可能というわけでもないのでその理由と仕組みをきちんと整理してお伝えします。

目次

ハクビシンってどんな動物?

まず基本の生態を押さえておきましょう。見た目だけで判断すると飼育の大変さが見えてきません。

外見と体のつくり

ハクビシンの最大の特徴は額から鼻先にかけての白い線です。

漢字で「白鼻芯」と書くのもまさにその特徴から来ていますね。

体長は頭から尻尾まで約90〜120センチで、尻尾が体全体の約半分を占めているという、なんともバランスが独特な動物です。

体重は3〜4キログラム程度で、小型犬くらいのサイズ感。でも細長い体型なので、実際より大きく見えることが多いみたいです。

生息地と生態

もともとは東南アジア原産で毛皮用として日本に持ち込まれた個体が野生化したと言われています。

沖縄を除く日本全国にほぼ生息しており、特に本州東部や四国で多く確認されています。

夜行性で昼間は樹洞や岩穴、人家の屋根裏などで休んでいます。

日中に出くわしにくいのはそのためですね。

夜になると木に登りながら果実や種子を探して動き回るわりと活発な動物なんです。

食性は果物が大好き

食べ物に関していうと雑食性なんですが特に甘い果物が大好物です。

ブドウや桃、柿やスイカなど。

昆虫やカエル、小鳥の卵も食べますし人間のゴミ漁りもします。

これが農業被害につながっていて全国の農作物被害額は年間4億円以上にのぼるほど深刻です。

甘い部分だけ食べて残りを捨てる習性があるので被害量以上の損害になることも多いんですよね。

ハクビシンはペットとして飼える?法律の話

ここが一番大事なポイントです。

飼いたいと思ってもまず法律の壁があります。

鳥獣保護管理法による規制

ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象動物に指定されています。

この法律によって無許可での捕獲や殺傷は禁止されていて、違反すると1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

自宅の屋根裏に侵入してきたとしても勝手に捕まえるのは法律違反なんです。

「知らなかった」では済まされないところが、ちょっと怖いですよね。

神戸市の行政サイトにも「野生鳥獣を許可なく捕獲した場合は罰せられます」と明記されています。

輸入も禁止されている

さらにハクビシンは厚生労働省によって輸入禁止動物に指定されています。

感染症を媒介するリスクがあるため、海外からの輸入は一切認められていません。

違反すると3年以下の懲役または300万円以下の罰金というかなり重い罰則です。

つまり、日本でペットショップやオンラインでハクビシンが売られていることはまずありえないんです。

許可があれば理論上は飼育可能

とはいえ完全に飼えないわけでもありません。

各都道府県の環境局または市区町村の保健所に「生涯飼養許可」を申請して、許可が下りれば飼育できる場合もあります。

ただ、現実的には多くの自治体がハクビシンのペット目的での飼育許可を認めていないのが実情です。

東京都では狩猟鳥獣のペット飼育を認めておらず、申請自体受け付けない方針とのこと。

農業被害が深刻な地域ではより厳しい姿勢の自治体も多い印象です。

飼うために必要な手続き(かなりハードルが高い)

仮に飼おうと決意した場合、3つのステップを踏む必要があります。

ステップ1 狩猟免許を取得する

ハクビシンを合法的に捕獲するにはまず狩猟免許(国家資格)の取得が必須です。

医師の診断書を提出し、知識試験や技能試験、適性試験をすべて合格する必要があります。

受験料は罠猟のみなら5,200円ですが、勉強にかかる時間と手間はそれなりです。

ステップ2 捕獲許可を申請する

免許を取得しても実際に捕獲するには自治体への申請が別途必要です。

箱罠を使う場合も、設置場所や期間を事前に計画書として提出しなければなりません。

狩猟期間外や住宅地では「有害鳥獣駆除」としての別の許可が必要になるケースもあります。

ステップ3 生涯飼養許可を申請する

無事に捕獲できても次は飼育のための「生涯飼養許可」を申請します。

飼育目的、施設の詳細、健康管理の計画などを記載して場合によっては現地確認も行われます。

要するに、狩猟免許の取得→捕獲許可→生涯飼養許可という3段階が必要でしかも最後の許可が下りるかどうかは自治体次第、というわけです。

値段はいくら?入手方法は?

ハクビシンをペットショップで購入することはできません。

輸入禁止かつ国内での商業的な売買も困難なため、合法的な入手ルートは事実上ありません。

では値段の参考になるものは何かというと同じジャコウネコ科に近い動物や、かつてブームになったアライグマの事例が参考になるかもしれません。

1970〜80年代にペットとして人気だったアライグマは、当時1頭5〜15万円ほどで販売されていたようです。

あくまで参考程度の話ですが仮にハクビシンが流通したとしたらそのくらいの価格帯になるのかな…という感じです。

フェレットの相場が7〜8万円ほどなのでそのあたりが一つの目安かもしれません。

でも繰り返しになりますが、現在の日本でハクビシンが売られていることはありません。

ハクビシンはなつく?飼育の現実

法律をクリアして実際に飼えたとして果たしてなついてくれるのでしょうか。

赤ちゃんのころは慣れる

幼獣のうちから人の手で育てるとある程度は人に慣れることがあります。

動物園が保護したハクビシンの赤ちゃんがとても可愛い動画なども存在しますが

動物園のスタッフも「大人になったら凶暴です、絶対に真似しないで」と注意を呼びかけているほどです。

成長すると野性が強くなる

成長するにつれて野生の本能が強くなり、攻撃性や警戒心がどんどん増していきます。

繁殖期になると興奮しやすく飼い主でも攻撃を受ける可能性が出てきます。鋭い爪や牙で重傷を負うリスクも現実にあります。

「赤ちゃんのうちは可愛い、でも大人になると全然違う」という話、よく聞きますよね。

ハクビシンはその傾向が特に強い動物だと思います。

飼育方法・環境・エサ(参考情報として)

飼育許可を得た場合や保護が必要になった場合を想定して基本的な情報をまとめます。

飼育環境

ハクビシンは樹上生活をするので登り木や高さのある構造物を設置した広いスペースが必要です。

夜行性なので昼間は暗くて静かな休息場所、夜は十分な活動スペースを用意することが求められます。

脱走防止が特に重要で小さな隙間からでも簡単に逃げ出せる身体能力を持っています。完全に密閉された環境を作らないと、あっという間に脱走されてしまうでしょう。

エサの与え方

雑食性なので果物を中心に野菜や動物性タンパク質を組み合わせた食事が基本です。

リンゴ、バナナ、ブドウなどの果物を好みます。

研究施設では通常のドッグフードを補助的に与えているケースもあるようです。

ただ、詳細な栄養要求についての研究データが少なく適切な給餌量や栄養バランスについての明確な指針がないのが実情です。

ペット用の飼育マニュアルも市販されていないため、手探りになってしまう部分が多いですね。

寿命は意外と長い

野生のハクビシンの寿命は7〜10年ですが飼育下では15〜20年以上生きることもあります。

天敵や食料不足のリスクがなくなるためです。

これはつまり、飼い始めたら最低でも15年以上の責任を負うということ。

途中で放棄することは許されません。

感染症リスク・健康管理について

飼育の難しさのひとつに健康管理のしにくさがあります。

ハクビシンが媒介する主な感染症

ハクビシンは人間にも感染する可能性がある病気をいくつか持っています。

  • 疥癬(かいせん)
    激しいかゆみを引き起こす皮膚疾患
  • トキソプラズマ症
    妊婦には特に危険
  • レプトスピラ症・サルモネラ症
    重症化すると命にかかわることも
  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
    マダニを介して感染する致死率の高い感染症

直接触れなくても糞尿を介した間接感染もあり得るため、飼育者や同居家族の健康リスクも無視できません。

診てもらえる動物病院がほぼない

これが飼育の現実的な大問題のひとつです。

一般的な動物病院は犬や猫が専門でハクビシンを診られる獣医師はかなり限られています。

病気やケガをしても適切な治療を受けられないまま、症状が悪化するリスクが高い。

個人的な感想を言わせてもらうと病院に連れていけない状況で動物を飼うのは、飼い主にとっても動物にとっても、かなりつらい状況になると思います。

まとめ ハクビシンのペット飼育について

  • 法律上は鳥獣保護管理法の対象で、無許可捕獲は1年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 厚生労働省の輸入禁止動物に指定されており、海外からの入手も不可
  • 国内のペットショップでは販売されていない
  • 理論上は生涯飼養許可を取得すれば可能だが、ペット目的では多くの自治体が許可を出さない
  • 幼獣のうちはある程度慣れるが成長すると野性化し攻撃的になる
  • 寿命は飼育下では15〜20年と長い
  • 疥癬やトキソプラズマ、SFTSなど人獣共通感染症の媒介リスクがある
  • 対応できる動物病院がほぼなく健康管理が困難

「かわいいから飼ってみたい」

という気持ちはわかるんですが、ハクビシンに関しては法律の壁だけでなく飼育の現実的な難しさもかなり大きい。

もし見かけてもペット化を目指すよりも、適切な距離を保って接するのが動物にとっても人間にとっても良いことだと感じています。

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