この記事を読めばハクビシンのフンの見た目や臭い、発見場所や感染症リスク、正しい処理方法まで、必要な情報がひと通りわかります。
「庭やベランダに見慣れないフンが落ちていた」
「屋根裏から獣の臭いがする」
とお困りの方に向けて、実際の現場で得られる知見をもとにできるだけ正確な情報をまとめました。
ハクビシンのフンの基本的な特徴
ハクビシンのフンには大きさ、形、色、内容物という4つの観察ポイントがあります。
ここを押さえておくと、他の動物と見分けるときにかなり役立ちますよ。
大きさと形状

長さは5〜15cm、直径は2〜3cm程度の細長い棒状です。小型犬のフンと似たサイズ感なので、最初はペットのものだと思ってしまう方も少なくないんですよね。
形は丸みを帯びた円柱形で片方の先端がやや細くなっているのが典型的なかたち。
イタチのフンのようにねじれていたり、タヌキのフンのように小さくて丸っこかったりすることはないので、そこが判断の手がかりになります。
色の特徴
色は黒〜茶褐色が基本ですが食べたものによってけっこう変わります。果物をたくさん食べた後は茶色っぽくなったり、色味が薄くなることもあるみたいです。
ただ、色だけでハクビシンのフンと断定するのは正直難しいでしょう。
色は食事内容に左右されやすいのであくまで「参考程度」に見るのが正確です。
フンの中に混じっているもの
これが一番の決め手かもしれません。
ハクビシンは果物が大好きで柿やブドウ、スイカやミカン、トウモロコシなどを好んで食べます。
消化しきれなかった果実の種や果皮、トウモロコシの粒などがフンの中に混じっていることが非常に多いんです。
他の害獣のフンにも種が混じることはあるんですが果実の種が残っている頻度がとくに高いのがハクビシンの特徴。
フンを発見したとき、中身をよく見ると種が見えることがあります。
もちろん素手で触るのはNGですので棒などを使って確認してみてください。
ハクビシンのフンの臭い
「フンが臭いのは当たり前でしょ?」
と思うかもしれません。ところが実は、ハクビシンのフンに関しては少し意外な事実があります。
フン自体の臭いは意外と弱め
ハクビシンのフン自体はそれほど強い臭いはありません。むしろ、果物をたくさん食べた後のフンは甘い香りがすることもあるくらいです。
「臭いが弱いなら安心?」と感じてしまうかもしれないですが、それは大きな誤解なんです。
尿のアンモニア臭がきつい理由
ハクビシンはフンをする場所と同じ場所で尿もするので、結果的に強烈なアンモニア臭が漂います。
尿の臭いはかなり強烈で、通気口や天井材を通して室内にまで悪臭が広がるケースもあります。
屋根裏にフンが溜まっている場合、「天井からなんか変な臭いがする…」と気づくパターンが多いのは、これが原因なんですよね。
時間が経つと悪臭が増す
フンと尿が混在した状態で放置されると時間の経過とともに臭いはどんどん強くなります。
さらに発酵が進むと独特の腐敗臭になることも。
個人的な感覚でいうと「最初は少し獣臭いかな」と感じる程度でも、2〜3週間放置すると家全体が臭くなるレベルになる…というイメージです。
発見したら早めに動くのが正解です。
ためフンの習性と発見されやすい場所
ハクビシンの厄介なところのひとつが、「ためフン」という習性。
これを知っておかないとフン被害の深刻さを見誤ってしまいます。
ためフンとは
「ためフン」とは決まった場所に繰り返しフンをする習性のことです。一度トイレスポットとして認識した場所に、ずっとフンをし続けるんです。
仲間への情報伝達や縄張りの主張として機能していると考えられていて、これのせいで「気づいたら山盛り」という状態になりやすい。なんか、本当に困ったものですよね😓
屋根裏やベランダ、雨どいが要注意
ハクビシンは木登りと綱渡りが得意で庭木や雨どい、電線などを伝って屋根に登り、わずかな隙間から屋根裏に侵入します。
フンが見つかりやすい場所は次のとおりです
- 屋根裏(最も多い)
- ベランダ
- 雨どいの角
- 庭の隅
- 側溝
- 二階の窓付近
とくに屋根裏は人の目が届かないので知らないうちにフンが山積みになっているケースが多いです。
天井にシミが浮き出てきたり、獣っぽい臭いがしてきたときはかなり要注意です。
フンを放置するとどうなる?
「とりあえず掃除すればいいか」
と思う気持ちはわかるんですが、ハクビシンのフンは放置も中途半端な対処もかなり危ないです。
感染症リスク
ハクビシンのフンにはさまざまな病原菌やウイルスが含まれている可能性があります。東京都環境局もアライグマ・ハクビシンに関連する人獣共通感染症について注意を呼びかけています。
主なリスクとして挙げられているのは以下のとおりです
- サルモネラ症(腹痛・下痢・嘔吐)
- E型肝炎(発熱・黄疸・急性肝炎)
- カンピロバクター症(胃腸炎症状、重症化するとギラン・バレー症候群も)
- 条虫(サナダムシ)感染症(エキノコックスは肝機能障害も)
- アレルギー性鼻炎・喘息(乾燥した糞の粒子や付着したダニ・ノミが原因)
お子さんやお年寄り、妊娠中の方は特に重症化しやすいので発見したら慎重に対応してほしいと思います。
参考:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kankyo/raccoon-habit-files-kansensyou
建物への被害
ためフンが屋根裏に蓄積すると糞尿の重みと水分で天井板にシミができ、建物の腐食が進みます。
放置し続けると、最悪の場合は天井が抜けてハクビシンの糞が部屋に落ちてくるという事態にもなりえます。
それだけじゃなく、フンにウジやハエ、ゴキブリが大量発生して二次被害に発展するケースも。雨どいにためフンされると詰まって水があふれることも報告されています。早期発見・早期対処が本当に大切です。
フンを見つけたときの正しい処理方法
いざフンを見つけたとき、「とりあえず片付けよう」とすぐ動きたくなりますよね。
ただ、やり方を間違えると逆に健康被害を招いてしまいます。
絶対にやってはいけないこと
まず最初にやってはいけないことを確認しておきましょう
- 素手で触る
病原菌・ウイルスが手を通じて体内に入ります - 掃除機で吸い取る
排気によって病原体が部屋中に舞い散ります
この2つだけは本当に絶対NGです。
ちょっと不安になりますが正しい装備と手順を守れば自分でも対処できます。
処理の手順
準備するものは次のとおりです
- 使い捨てゴム手袋
- マスク(できればN95)
- 捨ててもいい長袖・長ズボン
- ほうきとちりとり
- ペーパータオルまたは使い捨て雑巾
- ビニール袋
- 次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど塩素系漂白剤)またはアルコール(エタノール)スプレー
※次亜塩素酸ナトリウムとアルコールは混ぜると有毒ガスが発生します。どちらか一方を使用してください。
手順はシンプルです。
まず完全防備してから、ほうきとちりとりでフンを収集してビニール袋に密封します。
次に糞のあった場所と周辺を次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、使用した道具もビニール袋に入れて廃棄します。処理後は必ず手をよく洗ってください。
フンの廃棄方法は自治体によって異なるので可燃ごみとして捨てる前に各自治体のルールを確認してみてください。
まとめ
- ハクビシンのフンは長さ5〜15cm・直径2〜3cmの細長い棒状、色は黒〜茶褐色
- 果実の種やトウモロコシが混じっているのが最大の識別ポイント
- フン自体の臭いは弱めだが尿のアンモニア臭が強烈で時間とともに悪化する
- 決まった場所に繰り返し排泄する「ためフン」の習性があって屋根裏やベランダで発見されやすい
- サルモネラ症、E型肝炎やカンピロバクター症など深刻な感染症リスクがある
- 処理の際は素手厳禁、掃除機厳禁で次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒まで徹底すること
- 応急処置だけでは再発するケースが多いので専門業者への相談も検討してみてください
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